@article{oai:nsg.repo.nii.ac.jp:00005054, author = {小山, 洋司 and 富山, 栄子}, issue = {1}, journal = {事業創造大学院大学紀要}, month = {Apr}, note = {application/pdf, 本稿では、ポスト共産主義国の諸類型に関する2 冊の重要文献を紹介し、検討した。ポーランドのラパツキーが率いる研究グループは中東欧の新規EU加盟国の性格を明らかにすることを目的とするが、中東欧だけでなく、古い加盟国も合わせたEU諸国全体を分析の対象としている。中東欧のポスト共産主義の資本主義が、現代の西欧資本主義に共存するさまざまな制度的秩序から移植された構成要素からなるので、それをパッチワーク資本主義と名づけている。リトアニアの研究者ノルクスは歴史を重視する立場に立ち、「共産主義到来以前にどの文明に属していたか、およびその発展レベルにより違いが生じる」と主張している。彼は観察可能な事例の結果だけでなく、理論的にあり得るが観察されなかった事例も考察の対象とし、ポスト共産主義転換の一般理論の構築を目指す野心的な研究を行っている。どちらの研究も一国だけ見るのではなく、国際比較の視点ならびに歴史的視点から研究対象を複眼的に見るべきであることを教えており、比較経済システムの研究者に有益な示唆を与えるものである。}, pages = {35--50}, title = {ポスト共産主義国の諸類型の研究の新潮流}, volume = {11}, year = {2020} }